【 虹の橋のたもとで 】

いつか過ぎた日の夢のままに 幸せに暮らす「虹の橋」
けれど、橋のそばには他の皆と様子が異なる子もいます。

疲れ果て、飢え、苦しみ、そして誰にも・・
愛される事のなかった動物たちです。
他の皆が1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かと再会し、
一緒に橋を渡っていくのを、悲しげに羨ましそうに眺めているのです。

彼らには、特別な誰か・・などいません。
生きている間、そんな人は一人も現れなかったのです。

でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、
誰か・・人が立っているのに気づきます。
その人もまた、そこに繰り広げられる友との再会を、羨ましげに眺めています。
生きている間、彼は動物と暮らした事がありませんでした。
彼もまた、疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかったのです。

ポツンと立っている彼に、愛されたことのない動物が
なぜ一人ぼっちなのだろうと そっと近づいて行きます。

愛されたことがない動物と 愛されたことがない人間が
近づくにつれ、そこに奇跡が起きます。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
この世では決して巡り合えなかった、
特別な誰かと、その大切な友として。

今、 やっと この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、
苦しみや悲しみは消え、愛を知り、寄り添います。

そして、一緒に「虹の橋」を渡り、もう二度と孤独になる事はありません。

      原文 : 作者不詳
      BGM : Gallery Oto